呪われし子

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呪われし子

「衣知羽……これがお前の名前なのか」 沙弥のカバンに入っていた紙とボールペンを渡すと、衣知羽は興味津々という顔でそれらを使い出した。 本当に、全てを珍しがっている。 おもちゃを渡された幼児のようだ。 コレは何、どういう風に使うの、と尽きることのない好奇心を満たそうとしている。      
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