呪われし子

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子殺し。 月明かりの中で、異様な光景、狂気の祭りは続いていく。 少女らは、それぞれ神官から渡された臓物を手に取り──喰らった。 孝太は棒のように立ちすくんだ。 次の瞬間、ナメクジが食道を這い上がるような吐き気をこらえようと、両手で口を押さえる。 筋肉が立位を支えきれずに、へなへな、と膝をついた。 これが、衣知羽の言う「神事」か?
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