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「ファイヤー!」
声と共に下級魔法の炎が飛んできた。流石はレベルBだけはあり、数メートル離れているここからでも熱気が感じられた。例えるなら小さな太陽、あれに飲み込まれたらただでは済まないだろうな。
避ける方が懸命な判断かもしれない。しかし俺は対抗するように、すかさず炎を打ち放った。男なら拳で語れ……いや炎で語れ!
「ファイヤーああぁぁあぁ!!!」
俺の手に魔力集まり凝縮されて、それを炎としてレイに向かって投げ付ける用に放つ。真っ直ぐにレイの放った炎に飛んでいく。
出て来たのは炎とは呼べない野球ボールぐらいの炎だった。自他共に認めている炎だ、決して火の玉じゃない。対してレイの放った炎は俺を包み込めるぐらい大きく、まがまがしい魔力が感じられた。
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『朱き翼』《レイ=ハードレイド》
『下級魔法』
<LEVEL 325 >
VS
『無所属』《瀬口夏火》
『下級魔法』
<LEVEL 13 >
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