『朱き翼』

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つい調子に乗って炎を返したが、レベルの差が25倍もある。しかし諦め―― シュポンと綺麗な音と共に、俺の火の玉は一瞬にして消えてしまった。 ――るわぁっ!! レベルが違い過ぎる! 俺は炎を避けるために地面にヘッドスライディング。あの某狩ゲームの緊急回避に似ているかもしれない。あれリアルでやると痛いね。砂も口に入ったし。 何とか炎は避けれたが、身体に擦り傷と足に少し炎が当たり少し熱い。ハンターさん、これからは緊急回避も自重します。 ――――――――――――――― 『朱き翼』《レイ=ハードレイド》 【HP 11500 】      VS 『無所属』《瀬口夏火》 【HP 11490 】 ――――――――――――――― 210か、これで逆転されたか。ちなみに体力がどんどん減ると、身体がだんだん怠くなるような感覚が襲ってくる。体力が減らされると不利になって行く訳だ。 「どうした。こんなもんじゃないだろナツ」 「くっ……」 仕方ないあれを使うか。あんまり使いたくはなかったんだが、緊急事態だ。 「召喚魔法! 召喚!」 「なら俺も、召喚!」
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