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危ねえぇぇ! 石に保健室に行かされるなんてトラウマにしかならない。
「…………ぐっ……ぷっ……」
兄貴は必死に笑いを堪えている。やばい、殴りてえ。
「遊んでる暇なんてあるのですか」
何本のも針が飛んでくる。俺は必死に全部避けた。だって保健室に行きたく無いもん。
「おいナツ」
「なんだよ」
「いまから作戦を説明する。質問をよく聞いてちゃんと答えろよ」
質問に答えたら良いんだな。
「囮になれるか」
「なんとか」
「支援は」
「出来る」
「好きな人は」
「それはもちろん……●◆◇▲★■……。今の意味の無い質問だよな!!」
危ない危うく喋るところだった。兄貴に知れたら中学女子の伝達率を上回るからな。
「ちっ、変なところで第六感が冴えるな」
こいつ、肉親じゃなければ縁を切るぞ。
「冗談はさておき、作戦を伝える」
「ああ」
「ナツが倒す。以上」
「実に簡単だな。……あれ、なんか可笑しいよな」
ちょっと整理してみよう。
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