『新たな仲間』

32/46
前へ
/247ページ
次へ
危ねえぇぇ! 石に保健室に行かされるなんてトラウマにしかならない。 「…………ぐっ……ぷっ……」 兄貴は必死に笑いを堪えている。やばい、殴りてえ。 「遊んでる暇なんてあるのですか」 何本のも針が飛んでくる。俺は必死に全部避けた。だって保健室に行きたく無いもん。 「おいナツ」 「なんだよ」 「いまから作戦を説明する。質問をよく聞いてちゃんと答えろよ」 質問に答えたら良いんだな。 「囮になれるか」 「なんとか」 「支援は」 「出来る」 「好きな人は」 「それはもちろん……●◆◇▲★■……。今の意味の無い質問だよな!!」 危ない危うく喋るところだった。兄貴に知れたら中学女子の伝達率を上回るからな。 「ちっ、変なところで第六感が冴えるな」 こいつ、肉親じゃなければ縁を切るぞ。 「冗談はさておき、作戦を伝える」 「ああ」 「ナツが倒す。以上」 「実に簡単だな。……あれ、なんか可笑しいよな」 ちょっと整理してみよう。
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

254人が本棚に入れています
本棚に追加