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俺は前橋教師に殴り掛かる。前橋教師は避けようとはしない。
体力が一しかない俺を確実に仕留めるなら接近戦でも良いって訳か、一発喰らったらアウトだからな当たり前の発想か。
前橋教師の右パンチを避け、がら空きとなった右腹部に渾身の一撃を叩き込んだ。
「うおぉぉぉぉ!!」
ただの魔高校生のパンチ。俺の手が前橋教師の腹に当たるまではだれもがそう思っただろう。
「!!!」
前橋教師は危機を感じたのか、すかさず俺に攻撃を加えようとしたがあまりにも遅すぎた。
まるでビルが倒れるような轟音が今の一瞬で響き渡る。前橋教師はまるで漫画のように一回転二回転と回転しながら飛ばされて行く。
俺の目の前には先程まで無かった一本のラインが地面にある。
その先を目で追って行く。するとリフレクシールドの前である人が座っている。
そう前橋教師が。
「ぐっ、ば……バカな。なんだ今のは!」
現状が掴めないらしい。まあ当たり前だろうただのパンチで何メートルも飛ばされたのだから。
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