『新たな仲間』

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――――――――――――――― 『朱き翼』《瀬口夏火》 『上級魔法』 <LEVEL 23 > ――――――――――――――― 「うわ、魔小学生の平均以下だよ」 魔小学生の平均はたしかレベル40ぐらいだった気がする。流石に洒落にならんなこのレベルは。 「しかしそれだけじゃあ、あのダメージは無理だ」 「狙ったのか無意識魔防を意識魔防に変えるのを」 「そうさ、流石は前橋教師」 魔力が高い人や扱いが上手い人は、無意識魔防を意識魔防(意識して出す魔法防御)に変えることが出来る。 無意識魔防は物理防御と魔法防御を5対5の割合で出しているのが普通。俺もこのぐらいの割合だろう。 しかし意識魔防は物理防御と魔法防御の割合を変えることが出来る。兄貴や前橋教師などはこの意識魔法を活用している。 前橋教師は遠距離武器しか使用出来ないと思い、物理防御を重点で意識魔防を行っていた。しかし俺が魔法で攻撃したのでレベルが低くてもかなり吹っ飛んだのだ。 まあ兄貴が魔力強化の矢を俺に刺して魔力をあげていたのは内緒だな。もし兄貴の放った矢が強すぎたら俺が保健室だし、弱すぎたら前橋教師は吹っ飛ばなかった。
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