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反射的に言葉を返した。そして馬鹿扱いした犯人の顔を見た。
むっ、なんだただのイケメンではないか。いや兄貴ではないか。
こいつは瀬口宇宙、宇宙と書いてソラと呼ぶ。学年に変わりはないが、一応生まれは5ヶ月ほど俺より早い。しかも妬ましいことに魔法が上手い! 速い! 強い! まさに腹が立つ。
「なんだよ兄貴付いてきて、半径50センチまで近付いてくるなよ」
「なんだよじゃないだろ、しかも半径50センチまで近付きたいとは思わない。それより俺はお前と同じ高校に通うだろうが」
実は俺達兄弟は同じ学校、魔高校に通うこととなったのだ。このオールマイティの天才君と一緒に、やだやだ。
俺達が通う学校について説明しよう。
俺達が通う魔高校は、真倉双璧魔法高校と言う魔法学校だ。しかしそこらの魔高校とは訳が違う。まずクラスが無い、それがこの真倉双璧魔法高校の特徴の一つだ。クラスではなく部隊と言う考えた方だ。
この魔高校の敷地内で部隊が何部隊かあり、その部隊が領地を奪い合う。それがこの学校の特色だ。チームと一緒に行動して仲間の大切さを知り、自分の能力を仲間と共に高めて行くのがモットーらしい。蛇足だが一部隊に50人までしか入ることは出来ない。
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