254人が本棚に入れています
本棚に追加
フィールドは徐々に小さくなって行き消えた。どうやら俺達の勝ちのようだ。
前橋教師は保健室には行かない。部隊長だからだろう。
部隊長が負けてしまうといくら戦力が残っていても負けてしまう。今の段階では部隊長は決められていなかったので助かった。
前橋教師は右腕の方を地面に付けないように半回転し、深い一つのため息をつく。
「ふっ生徒に負けるなんて不覚だ」
「いえ恥じることはありませんよ、相手が俺ですから」
「ふっ、約束は守ろう。楽しみにしてるぞ黄金龍を倒すときが来ることを」
「心にも無いお世辞はいらないな」
兄貴はこちらに帰って来た。ひとまずチェコ達のところに戻ることにした。
チェコは大分良くなっていた。上級魔法を使って回復させたのだろうか。背中の針は全てなくなっていて、表情も苦しそうな感じではない。
「ひとまず、保健室に行くぞ」
「そうだね、歩けるのチェコ」
「心配はご無用ですよエリュード様」
俺達はレイとカナルさんが待つ保健室に向かった。
―――――――――――――――
最初のコメントを投稿しよう!