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「お姉! 会いたかったですわよ」
「こらカナル、抱き着く……ヒャ!」
「この控えめな山、わたくしの食欲をそそりますわよ」
「ヒャア! チェコお願い」
「はい畏まりました。カナルさんご命令ですので」
「わたくしの花の楽園を奪いますのチェコ!」
全くはたしないなあ、保健室だぞ考えろよ。いや保健室だからこのシチュエーションは良いのか、いかんいかん何を考えているんだか。
部屋は二人部屋らしく、レイはカナルさんの隣で寝ていたのか。なんだか可哀相に愚痴でも言われていた気がする。
「レイは一体どうしたんだ」
レイの方を覗き込むとパソコンを弄っていた。しかもぶつぶつ言いながら。
よし見なかったことにしておこう。
「それよりあたしはどちらの部隊に入ればいいの」
ヒカリは頭の上にクエスチョンマークを出すかのように首を傾げた。うーむ、結局どちらが勝ったのかわからんな。
「そうね……でも今回はウチらが助けられたし、この勝負は負けでいいわよ」
すると勢い良く仕切りのカーテンが開く、ベッドの上にはレイが立っていた。お前はどこぞの子供か。
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