254人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ俺達の勝ちで良いんだな」
「まあ、いいわよ」
「ならエリュード、朱き翼に入れ」
「「「「……えっ!?」」」」
俺とエリュードさん、カナルさん、ヒカリは呆気にとられた。チェコは下を向きながら笑っているし、兄貴は相変わらず表情に変化が無い。
「何言ってんのよあんた、なんであんた達の部隊に入らないといけないのよ」
「俺は戦う前に言ったはずだ、『負けた方が1つ言うことを聞く』と」
エリュードさんは理解したようではっとした。なるほど俺でも言われたら理解できた。
「チェコ!」
「エリュード様、申し訳ありません。いくら僕でも否定出来ません」
「くっ……」
下を向いて眉間にシワを寄せる。笑顔の方が可愛いのにな。
しかしエリュードさんが『碧き真実』を抜けて『朱き翼』に入ってしまうと、必然的にカナルさんやチェコはエリュードさんについて来る。そしてヒカリは『碧き真実』が無くなってしまったので『朱き翼』に入るしかなくなる。
流石はレイ、こう言う頭の回転は速いな。
最初のコメントを投稿しよう!