『新たな仲間』

43/46
前へ
/247ページ
次へ
「じゃあ俺達の勝ちで良いんだな」 「まあ、いいわよ」 「ならエリュード、朱き翼に入れ」 「「「「……えっ!?」」」」 俺とエリュードさん、カナルさん、ヒカリは呆気にとられた。チェコは下を向きながら笑っているし、兄貴は相変わらず表情に変化が無い。 「何言ってんのよあんた、なんであんた達の部隊に入らないといけないのよ」 「俺は戦う前に言ったはずだ、『負けた方が1つ言うことを聞く』と」 エリュードさんは理解したようではっとした。なるほど俺でも言われたら理解できた。 「チェコ!」 「エリュード様、申し訳ありません。いくら僕でも否定出来ません」 「くっ……」 下を向いて眉間にシワを寄せる。笑顔の方が可愛いのにな。 しかしエリュードさんが『碧き真実』を抜けて『朱き翼』に入ってしまうと、必然的にカナルさんやチェコはエリュードさんについて来る。そしてヒカリは『碧き真実』が無くなってしまったので『朱き翼』に入るしかなくなる。 流石はレイ、こう言う頭の回転は速いな。
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

254人が本棚に入れています
本棚に追加