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「お姉! こいつらの言うことなんて無視ですわよ」
「カナル! 黙ってて」
「しかし…………わかりましたわよ」
カナルさんはベッドに戻った、しかしよく見るとカナルさんは酷い怪我だ。あんな怪我でよく平気な顔を出来るな。何かカナルさんであってカナルさんじゃないみたいだ。いやエリュードさんが関わったことならこうなるのかな。
「ウチは約束は守るわ」
「じゃあ決定な」
「……あのさ……そのかわり条件を付けさせて」
エリュードさんは手を後ろで組み、左右に身体を揺らしながらもじもじしている。顔も赤めてどうしたんだ。
トコトコとレイの近くに寄って行き、耳打ちしている。羨ましいぞレイ俺と変われ!
「ははーん、いいぜ」
レイはニタニタしている。スマンが吐き気がする。
「あっナツ、さっき前橋教師が屋上にこいと伝令を預かったんだが」
「前橋教師が……逃げるか」
俺は自宅に向けて走るために、靴紐をきつく締める。しかし何故俺だけなんだろうか。
「あと、逃げたら自宅訪問+遠距離武器を鍛え上げるとさ」
俺は走り出した。もちろん屋上に向かう。
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