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「大丈夫よちゃんと手加減するから」
「手加減するのに、なぜメリケンサックを付けているんだ」
笑顔の会話が続く。
俺の今の場所は教室のやや中心部、前の扉には兄貴とチェコが居座っている。後ろはカナルさんと圭太郎だ。
確率的には後ろが妥当だな。そう逃げるために。
いやまて、ここは逆に窓から逃げると言う手もある。窓側にはエリュードしかいない。
行くぞ。
「おりゃあ」
「あっ!!」
「ふははは、油断したな」
俺はジャンプをして、窓を突き破るために手をクロスさせて窓を突き破……。
ドカッ!
……れなかった。
それから追い撃ちをかけるようにヒカリの拳が俺の顔に無作為に下ろされる。
「ちょ!なんっ!回も!痛い!!」
鼻が折れて、顔面崩壊しました。
―――――――――――――――
-2回目-
「王様は誰だ」
「ミーだ」
圭太郎は鞄の中から鞭を取り出した。
「6番が女ならこの鞭でミーを叩いてくれ」
鞭を常備してるなんて、こいつ変態だ。
さて6番は誰なんだろう。
カナルさんだった。しかも持っていたのは……木刀だった。
「えっ木刀!?ちょっとミーには!あっ!ぎゃあああぁああぁ!!!」
大量の血が流れてしまったので、全員が反省文を書かされた。
しかも俺だけ20枚だった。
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