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そして『黄金龍』に入れ無かったSレベルやAレベルが別の部隊を作る。と言うようにどんどんレベルが下がった部隊が作られていく。
だがGレベルやHレベルのような、実力も資質も無いやつらは部隊に入れる訳が無い。例を挙げるなら俺、同情を求めた訳じゃないからな。
なら自分で部隊を作れば良いのだが、これも無理だ。まず俺はこの学校で一人しかいない最低レベルのHレベルだ。仮に俺が部隊を作るとする。誰がHレベルの部隊長の部隊に入りたいと思うだろうか。
だから馬鹿なやつは部隊に入れない。そこで救済措置として、職員室の隣に魔法補習室と言う場所がある。そこは部隊に入れ無かった人達のレベルアップ場所、通称地獄の補習室と呼ばれている。
俺は当分補習室通いの日々が続くだろう。どれほどの地獄か体験させていただくことにしよう。
職員室の校舎が見えてきた。職員室に行くまでだいぶ時間がかかったな。なるべく早くこないと遅刻するなこれは。
「おい、そこの金髪のバカ」
とても不快にさせられる言葉が聞こえてきた。金髪で何が悪い! いやそこじゃないか。
「誰がバカだ! 俺は瀬口夏火と言う名前がある。決してバカと言う名前じゃない」
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