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「あんたホントにバカね」
「人の家に勝手に上がり込む野郎に言われる筋合いはありません!」
「違うわよ、良い意味でよ」
「バカに良い意味があるなんて始めて知ったわ!」
「うるさいわねバカ」
「これも良い意味なんて認めんぞ!」
「悪い意味だから」
「あんたは鬼か!」
「あんたはバカね」
これ以上相手したら俺死んじゃう。いや自殺しちゃう。
「それよりなんでここにいるんだよ」
「飯作りに来たのよ」
「へぇ、なんで」
「宇宙に借りを作ったからこれで返すの、ナッカのためじゃないから勘違いしないでよ」
兄貴に借りね、俺が作ったらレート3.0になるぜ。
「あれ、エリュードがなんでここにいるんだ」
兄貴も起きて来たようだ。
「あ、あれよ!、あの借りを返しにきたの」
エリュードは慌てて喋った。
「借り?ああ、あの借りか」
「そうそうあの借りよ」
兄貴はニタニタしている。一体何倍にして返させるつもりだろうか。
「これで騙されるお前はバカだな」
「なんか言ったか兄貴」
「なんにも」
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