『朱き翼』VS『ハートのA』

3/7
254人が本棚に入れています
本棚に追加
/247ページ
「あんたホントにバカね」 「人の家に勝手に上がり込む野郎に言われる筋合いはありません!」 「違うわよ、良い意味でよ」 「バカに良い意味があるなんて始めて知ったわ!」 「うるさいわねバカ」 「これも良い意味なんて認めんぞ!」 「悪い意味だから」 「あんたは鬼か!」 「あんたはバカね」 これ以上相手したら俺死んじゃう。いや自殺しちゃう。 「それよりなんでここにいるんだよ」 「飯作りに来たのよ」 「へぇ、なんで」 「宇宙に借りを作ったからこれで返すの、ナッカのためじゃないから勘違いしないでよ」 兄貴に借りね、俺が作ったらレート3.0になるぜ。 「あれ、エリュードがなんでここにいるんだ」 兄貴も起きて来たようだ。 「あ、あれよ!、あの借りを返しにきたの」 エリュードは慌てて喋った。 「借り?ああ、あの借りか」 「そうそうあの借りよ」 兄貴はニタニタしている。一体何倍にして返させるつもりだろうか。 「これで騙されるお前はバカだな」 「なんか言ったか兄貴」 「なんにも」
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!