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「そして俺達は部隊階級10位の『ハートのA』に戦争を起こそうと思う」
「なぜ『ハートのA』なんだ?」
兄貴の質問にレイは咳ばらいをして、
「正直に言って『ハートのA』以下の部隊と戦ってもお前やチェコがいるから勝てるだろう」
「というとウチらの戦力は『ハートのA』と同じくらいなの」
「同じ……いやそれ以下と考えたほうがいいかもしれん」
レイは苦い表情をする。
「とにかく、『ハートのA』についての情報は今から伝える」
レイは黒板を叩き、注目を集めた。
「まず『ハートのA』は全39人で構成されていて、レベルB、C、Dが主なレベルだ」
「人数的に不利だな」
「いやそこは部隊に入れていない奴らがいるからそこから臨時で補う。まあレベルFやGだがな」
成る程、こうなるとあとは作戦が大切になって来る訳か。
「しかしミー達は勝てるのか」
「勝てるさ……いや勝つんだ」
その言葉はなぜか俺達を勝利に導くような言葉だった。
たぶんそんな力があるのだろう。
「俺達は勝つ、勝って次のステップに進むんだ」
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