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俺の名前を馬鹿呼ばわりした野郎に言い返した。だが馬鹿は否定はしない。
「ここに来ると予想したらやっぱり来たな、瀬口夏火」
男はこちらに歩いて来た。
俺の頭2個分ぐらいでかい身長だ。魔高校生一年生の身長ではトップクラスではないだろうか。そしてさらに赤色の髪の毛がまた更に注目を生む。耳がデカいことから多分魔界出身だろう。
「瀬口夏火だな」
「そうだけど、あんたは」
非常に怖い。目付きが悪いかは知らないが、睨み付けられているような感じだ。さらに身体がごつく、ヤクザの親玉みたいな雰囲気がある。
「俺か、俺はレイ=ハードレイドだ。レイと呼んでくれ」
おっ、以外に友好的な人物ではないか。これなら親しめそうだ。人は見た目だけではいけないようだ。レイも、そして兄貴も。
「俺は言わなくても分かるかも知れないが、瀬口夏火だ。ナツと呼ばれることが多いからナツと読んでくれ」
「ナツか、それとな……」
レイは握手をしろと言わんばかりに右手をこちらに突き出してきた。そして俺の予想より遥かに超越した言葉を発した。
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