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それから、右手をゆっくりと腰の位置へともって行き力を最大限に溜めて前方へと放つ。
桜井「桜井流武術一の型 紅桜」
俺が放った拳は赤いオーラを纏っていた。
桜井流武術、この武術は戦国時代からあるとされていてまぁ、簡単に言えばいろんな武術のいいとこ取りのハチャメチャな武術らしい(この武術を教わるときに爺ちゃんから聞いた話だ)。
そのため一部の人間からは毛嫌いされている武術なのだが、これが物凄く強いのだ。
現にこの武術を極めた爺ちゃんは若いころ、いろんな武道家と手合わせしたそうなのだが一切負けることは無かったと言う。(今はもう引退して、実家の方で隠居生活を送っている)
桜井「さて、次は・・・・・・」
その後も俺は技や型の練習を繰り返し行った。
桜井「よし、今日はここまでだな」
今日の分の鍛錬を終えると俺はどっかりと庭に座り込んだ。
汗を吸ったシャツが肌に張り付いて少し不快ではあったが、朝の肌寒い空気が心地よかった。
すると急に頭にフワリとした感触のものが乗ったのだ。
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