報告1~再会は偶然に~

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中一の誕生日には「何が欲しい?」と聞かれたら「お兄ちゃんの貞操」といい、挙句の果てにはあの手この手で兄の俺を誘惑してくるとんでもない妹なのである。 天は二物を与えないとは言うがとんでもないものを与えたものだ。 やれやれ。 突然だが、俺のうちには両親が居ない。 いや、別に死んだと言うわけではない二人とも生きているただ家にはめったに帰ってくることが無いだけだ。 父さんは世界を駆け回るカメラマン、母さんは有名な化粧品会社の社長とくれば自然と家に居る時間は短くなるわけで、年に二回も会えればラッキーと言う位の仕事ぶりなのだ。
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