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そんな環境の中で俺や羽美がグレずにいるのは、定期的に送られてくる両親の手紙
そして
ピンポーン
毎朝決まった時間に来る幼馴染のおかげとも言えるだろう。
羽美「お兄ちゃん、加奈子お姉ちゃん来たよ」
桜井「あぁ、わかったすぐに行くよ」
さて、早く行って幼馴染の出迎えに行くとしよう。
「おはよー今日も来たよー」
そう言って元気に挨拶をしているのは藍川 加奈子（あいかわ かなこ）俺の幼馴染だ。
俺と加奈子の家は歩いて数十歩の距離にあり、俺の母親と加奈子の母親が同じ学校の出身と言うこともあり親戚よりも密接な家族ぐるみの付き合いをしている。
俺と羽美が小さい頃、藍川家にお世話になったことは一度や二度ではない。
さて、感のいい人なら「おや？」と思う人も居るだろう。
なぜ、隣に住んでいる加奈子が我が家に来ているのかと言うことに。
その答えは簡単だ、俺と羽美の飯を作りに来ているのだ。
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