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俺が蹴った空き缶は、黄色の髪のチャラ男に命中した。
「イテェな、どこのどいつだ」
桜井「あー、すいませーん空き缶投げ捨てようとしたら手元が狂いましたー」
軽く棒読みで答えながら茂みから出て行く俺。
すると信号カラーズ(面倒なのでこう呼ぶことにした)は額に青筋を浮かべながらこう言った。
「テメェ、俺たちを紅き三星と知って喧嘩売ってんのか」
桜井「紅き三星?信号カラーズのまちがいでしょ?」
「今何て言った?」
桜井「だから、信号カラーズだって」
「もういい!その言葉を言ったことを後悔させてやる」
どうやら彼らの中では禁句だったようだ、あっという間に三人は臨戦態勢を取る。
桜井「あらら、怒らせちゃったみたいだね。
けどいいや、来なよ相手になってやる」
その言葉を皮切りに、最初に青い髪をした男が殴りかかってきた。
俺は身を沈めてそれを避けると、がら空きだった脇腹に思いっきり蹴りをいれる。
「ぐほぁ」
青い髪をした男はうめき声を上げながら膝を折って地面に伏した。
おそらくもう戦闘に加わることはないだろう。
桜井「あと二人」
その攻撃の反動を利用しつつ黄色の髪の男のこめかみに後ろ回し蹴りを決める。
桜井「あと一人」
その後体制を整えるのと同時に残りの赤い髪の男のみぞおちに拳を叩き込む。
全てが終わるのにそんなに時間はかからなかった。
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