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「仕方ないだろう?お宝はある一人の人間のことだからね!この世界のすべてを身のうちに抱えた少年、とでも言っておこうかな。」
「?」
三人とも大樹の言ったことの意味が分からず
互いに顔を見合わせた。
「おい、それはどういう…。「貴様!!やっと見つけたぞ!」」
遠くから響く怒声が、
疑問の言葉をさえぎった。
「やれやれ、しつこいやつだな。じゃあ、僕はこれで失礼するよ!怖ーいおまわりさんと追いかけっこしないといけないんでね。」
言うが早いか、
声のした方とは逆の方向に走りさっていった。
「まて!逃げるな!!」
逃げる大樹を追って現れたのは、赤い革ジャンを着た若い男だった。
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