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「驚いたな。」
士は本当に驚いたというように呟く。
「ん?なにがだよ、あいつがなにかを盗むなんていつものことじゃないか。」
それもどうかと思うけどなと付けたしながら言う。
「それはちくわに穴が空いてるのと同じくらい当たり前のことだろ。」
微妙な表現を使って否定する。
「じゃなくて、あいつが警察なんて普通のものに追われてるのがだ。」
士の言葉に少し考えるようにしてから、
「確かに。警察とかに追われてるのって見たことないかも、っていうかまず普通の人には追われてるのってあんまりないよな?」
今までのことを思い出し、そういえばと言った。
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