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「へぇ、珍しいな。」
そう言って驚いた様子をみせるのは、
さわやかという言葉をそのまま形作ったような青年――小野寺ユウスケだった。
「とにかくこの世界での士くんのするべきことを探さないと。」
はっきりとした口調で話すのは、
おしとやかな外見になにか決意を秘めた強い瞳をたずさえた女性――光 夏海だ。
「まあ、そう焦るな。とりあえずこの世界のことを…。」
スッ
話していた士の上に突如半透明な壁が浮かび上がり、
覆いかぶさるように士を飲み込んだ。
「あっ、士くん!」
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