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士は、
あからさまに嫌な顔を、青年にひとしきり向けたあと
「海東、この世界はなんだ?」
と尋ねた。
「自分で調べたらどうだい士。ちょうどそんな格好をしているんだから。」
クスッと小さく笑いながら言う。
「それに僕はこの世界にもうあまり興味がないんだ。一番すごいお宝は盗めるものじゃなかったからね。」
つまらなそうにため息をつきながら言う大樹。
「ほう、お前にも盗めないものがあったとはな!それはそれは、なかなかいいことを聞いた。」
先程とは一転して嬉しそうに言う士。
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