184人が本棚に入れています
本棚に追加
/107ページ
僕が感じてた一条先輩と二宮先輩の特別な絆…
なんだか僕だけ茅の外な気分。
「すぐる、お前に守られなくても、オレはとっくに一人で歩けるぜ」
「カイ…」
「美咲を大切にしてやれよ。泣かせたら承知しないないからな」
「ああ…。お前も少しは真面目に生きろよ、カイ」
「オレはいつだって…ケセラセラさ」
僕が聞き取れたのはそこまでだった。
+‐+‐+‐+‐+
「う…ん」
あれ…?
あれれ…
気が付くとふかふかのベッドの上。
一条先輩が心配そうに、僕を見下ろしていた。
「美咲、大丈夫か」
「一条先輩!」
僕は慌ててベッドから起き上がる。
どうやらシャンパンを飲んでいるうちに酔いが回り、眠ってしまったようだ。
僕をベッドに運んでくれたのは…
当然一条先輩だろう。
そういえば、二宮先輩の姿がない。
「すみません、僕ってば眠っちゃって…あの、二宮先輩は?」
「あいつなら、散々飲み食いした挙げ句帰ったよ。一時間位前かな。相変わらずハタ迷惑な奴だ」
言いながら一条先輩は肩を竦めた。
最初のコメントを投稿しよう!