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僕の大胆な行動に一条先輩は一瞬驚いたようだけど、口移しのチョコを受け取りーー
「甘いな…ありがとう」
そして今度は一条先輩から僕へーー
甘いあま~いキスは、チョコレートが無くなるまで続いた。
+‐+‐+‐+‐+
「美咲、あのさ…ずっと言おうと思ってたんだけど…」
「はい?」
何だろう、すごく言いにくそうだ…
「…君が大学を卒業したらでいい、俺と一緒に暮らさないか?」
「えっ…!」
それは同棲ってこと?
「い、嫌なら諦める…」
「もちろん、OKです!」
きっと一条先輩は僕と同じ位、二宮先輩が大切なんだと思う。
でもそれは、僕とは違う種類の感情で…。
「まだ夜明けまで時間があるな、少し眠ろうか」
「はい」
僕と一条先輩のバレンタインデーはまだ終わらない。
雪の降る天空の部屋で
チョコレートより甘い時間(とき)を…
ーーマイ・スイート・バレンタインーー
終わり
Special Thanks to…
2010.01.22up
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