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キツネは少し悩んで問うた。
「一体、僕は何をやれば良いのですか?」
「それはな…お主に夜空を照らしてほしいのだよ。」
「えっ?でも夜空には沢山の星達が居るではないですか。」
「だが、夜の地は照らせないだろ?星々の光だけでは…。お主には夜の闇を照らし、人々を見守ってほしいのだ。どうだ?お主にぴったりの仕事だと思うんだが。」
「…咲子さんも、見守ることが出来るのですか?」
「もちろんだとも。お主は永遠に夜空に居続けることになるかと思うが…やりがいはあるだろう。」
「神様、とても楽しそうですね。」
「そりゃ、お主が わしと共に行くと云うまで、粘るつもりだからな。」
神様は豪快に笑いながら言った。
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