第1夢  希

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―――― ――――――…… 放課後。 時が経つのははやいものだ。 とくに後に嫌なことがあるときは。 「失礼します。」 重い足取りで職員室に入った。 「先生、何でしょうか?」 先生はパソコンで資料を作っていた。 「おぉ、咲坂。用と言うのは、転校生に校内を案内してやって欲しいんだ。」 先生の横には、髪の長い女の子が立っていた。 背は私より小さめでまつげが長い。 痩せ型で、足が長かった。 その女の子は私をみて微笑んでいた。 「え~、なんで私が…」 居残りとかならサボればいいかと思ってたのにな…… 「お前、確か私の日本史の授業の時ねてな「喜んで行かせてもらいますっ!!!!」」 私は説教が嫌だったので、転校生であろう女の子の手を引いて職員室を出た。 「ちゃんと転校生を見つけて連れて行くんだぞ~!!」 そんな先生の不可解な言葉は私にはもう届かなかった。
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