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放課後。
時が経つのははやいものだ。
とくに後に嫌なことがあるときは。
「失礼します。」
重い足取りで職員室に入った。
「先生、何でしょうか?」
先生はパソコンで資料を作っていた。
「おぉ、咲坂。用と言うのは、転校生に校内を案内してやって欲しいんだ。」
先生の横には、髪の長い女の子が立っていた。
背は私より小さめでまつげが長い。
痩せ型で、足が長かった。
その女の子は私をみて微笑んでいた。
「え~、なんで私が…」
居残りとかならサボればいいかと思ってたのにな……
「お前、確か私の日本史の授業の時ねてな「喜んで行かせてもらいますっ!!!!」」
私は説教が嫌だったので、転校生であろう女の子の手を引いて職員室を出た。
「ちゃんと転校生を見つけて連れて行くんだぞ~!!」
そんな先生の不可解な言葉は私にはもう届かなかった。
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