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?「はっはっはっはっは」
大翔「!?」
突然暗闇の中で笑い声が響いてきた。
暗闇の中、目を凝らしていくと……
そこには予想もしなかった人が立っていた。
大翔「木下オーナー……?」
?「私は木下オーナーではない」
思わずつぶやいた名前は一言の下、切り捨てられる。
大翔「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ。どこからどう見たって木下オーナーじゃないですか!?」
?「私の名はアロハキング」
大翔「……………」
もう、どこから突っ込んでいいのやら。
アロハキング
「piaキャロットの爆発で死亡した君のために、私はニンジンを二つ持ってきた」
ツッコむ間もなく意味不明な言葉が次々と繰り出される。
大翔「というか第一章と最終章が混ざってます!」
アロハキング
「いや、そのツッコミもどうかと」
……案外常識人だった。
アロハキング
「……とにかく……」
こほん、とひとつ咳払いをしてから、木下オーナー……じゃなくて、アロハキングが話をすすめる。
アロハキング
「おとなしくこのニンジンをくらって、さくっと生き返りたまえ」
大翔「いや、っていうか、どうしてそのアロハキングが俺を助けてくれるのか、さっぱり意味不明なんですけど!?」
アロハキング
「いいから黙ってくらえいっ!」
大翔「んごんぐっ!?」
気合一閃、突き出されたニンジンが、俺の口に突っ込まれる。
一瞬の息苦しさと同時に……
だんだんと意識が遠くなって……
俺は……
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