春
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「よう、春。また来ちゃったよ」 低音で少し掠れ気味の声がした。私を呼ぶそれは冬の声。 私が大地のタンポポやツクシを柔らかく撫でている時だった。 「あら、冬。今年は本当によく会うわね。もうサクラも満開なのに」 振り向いてそう言うと、冬は少し困った様に溜息を吐いた。冬の吐いた冷たい息がサクラの枝を揺らし、花弁がはらはらと落ちていく。
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