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☆
真っ赤に染まった部屋。
掌にこびりついた雫が離れない。
俺が何をしたんだろう?
刃に抉り取られた内蔵から、滴り落ちるそれを、果たして現実と呼べるのだろうか?
その視界の遠くに見える小さな女の子が俺を手招く。
だけど、瞳が霞んで、顔は見えない。
☆
何度も叩き付けられた頭。
何度も殴られた身体は、動く事を忘れて息も出来ない。
幼い身体は、その時に理解した。
これが死なんだ。と
これで終わりなんだ。と
「知ってる?神様なんて、この世界には居ないんだよ?」
小さな声が聞こえた。
「居るのは、生にしがみつく哀れな玩具だけ」
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