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「もし…よかったら、
いいだけど…
私と付き合って
くれない?」
翔は困り、
図書室の窓を
見ると覗いている、
歩と友幸が見えた。
『ねぇ?』
「なに?」
『一つ…質問を
していい?』
「うん」
『オレに告白を
する事、
歩に相談した?』
葉子は頷く。
「したよ、
歩ちゃんと翔君が
仲がいいから」
『歩は何って?』
「あたしに“告白を
頑張って
ねぇ”って」
『やっぱり』
翔は頭をかく。
「えっ?」
翔は葉子に
頭を下げた。
『ごめん…
付き合って
いる人は
いないけど、
好きな人はいる』
葉子は戸惑う。
「誰?」
『歩…』
葉子は驚く。
「歩ちゃん!?」
『あぁ…』
「そうなんだ…
翔君は…
歩ちゃんを…』
葉子は涙を流す。
『ごめん…』
「翔君が…
謝る事ないよ、
歩ちゃんにその事を
伝えてあげたの?」
『いいや、まだ』
「じゃあ、あたしが
翔君の気持ちを
伝えて-…」
翔は両手を左右の
ポケットに入れた。
『いらない…』
「どうして?」
『そんな事をしたら、
葉子ちゃんが
苦しむだけだし…』
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