第01章 出会い

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「でも…」 『ちゃんと自分から  歩に告白するから』 「そっか」 葉子は笑顔になる。 『ありがとうねぇ、  告白をしてくれて』 翔は微笑み、 葉子に右手を ポケットから 出して差し出す。 『これからも友達で  居てくれる?』 「うん」 葉子は図書室を出て、 家に帰って行った。 『さてと…』 翔は大声で言う。 『友幸!!歩!!  出て来いよ!!  隠れているのは  分かっているぞ!!』 歩たちは立ち上がり、 図書室の非常口から 図書室に入って来た。 「バレたかぁ~」 翔はテーブルに座り、 腕を組む。 『友幸…何で  お前が覗いて  いるだよ?』 「イヤ~  気になって、  覗きに来たら  歩ちゃんがいて」 友幸は歩を見る。 『歩…どうして、  覗いていたよ?』 歩は黙り込む。 翔は怒鳴る。 『答えろ!!』 友幸は翔を なだめる。 「そんなに…  怒鳴るなよ、  歩ちゃんだって!!」 翔は友幸も怒鳴る。 『黙っていろ!!  オレは歩に聞いて  いるだよ!!』 「怖い~」 『友幸…オレと歩の  二人っきりに  してくれないか?』 「分かったよ」 友幸は図書室の 出入り口から 出て行った。
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