11人が本棚に入れています
本棚に追加
「でも…」
『ちゃんと自分から
歩に告白するから』
「そっか」
葉子は笑顔になる。
『ありがとうねぇ、
告白をしてくれて』
翔は微笑み、
葉子に右手を
ポケットから
出して差し出す。
『これからも友達で
居てくれる?』
「うん」
葉子は図書室を出て、
家に帰って行った。
『さてと…』
翔は大声で言う。
『友幸!!歩!!
出て来いよ!!
隠れているのは
分かっているぞ!!』
歩たちは立ち上がり、
図書室の非常口から
図書室に入って来た。
「バレたかぁ~」
翔はテーブルに座り、
腕を組む。
『友幸…何で
お前が覗いて
いるだよ?』
「イヤ~
気になって、
覗きに来たら
歩ちゃんがいて」
友幸は歩を見る。
『歩…どうして、
覗いていたよ?』
歩は黙り込む。
翔は怒鳴る。
『答えろ!!』
友幸は翔を
なだめる。
「そんなに…
怒鳴るなよ、
歩ちゃんだって!!」
翔は友幸も怒鳴る。
『黙っていろ!!
オレは歩に聞いて
いるだよ!!』
「怖い~」
『友幸…オレと歩の
二人っきりに
してくれないか?』
「分かったよ」
友幸は図書室の
出入り口から
出て行った。
最初のコメントを投稿しよう!