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「そうか、アンタも別の世界から来たのか」
「まぁな…
シチューいるか?」
「………頂く」
青年を店に招き入れ、軽く話をした。
青年は椅子にふんぞり返る様に座っていたが、隼世が差し出したシチューに折れちゃんと座った。
「お前がこの世界に来た時には街は滅茶苦茶だったんだよな?」
「あぁ。
一体あれは何があったんだ?」
「さぁ?
あの白紙の時計のベルが鳴ったと思ったら外はあの有り様だ」
「時計?」
「店のカウンターの近くにあった天体儀みたいなのだ」
「後で見て良いか?」
「良いが…人参残すなよ?」
「う゛っ…」
青年の皿には人参だけが弾かれていた。
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