5.巡り逢わせ

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「それから世界の破壊は免れて、俺は破壊者ではなくなった」 3杯目の紅茶を飲みながら士は息をついた。 「…夏ミカンが言うにはアイツの必殺技が俺に当たった瞬間、世界が音を立てたと言った。 その場にいたライダー達は金のオーロラに飲まれて帰って行ったともな」 「お前は、その時は?」 「………」 隼世の質問に士の眉間に皺が寄った。 若干カップの取っ手が悲鳴をあげているが。 「気を失った。 次に目が覚めた時にはアイツはいなくて、夏ミカンの世界に俺達はいたからな」 「そ、そうか…(汗」 苛つきが収まった士は隼世に向き直り、言葉を紡いだ。 「…お前は、仮面ライダーディセンドで良いのか?」 「あぁ。 それ以外自分の事は分からないが」 証拠としてカードを見せれば士は大人しくなった。 「…助かった。ありがとな」 「ん?」 「…悪いが俺は寝る! 勝手にベッド借りるからな!!」 怒鳴り足音を立てて士は寝室の方へと向かって行った。 少しだけ驚いて見ていた隼世だが、士の小さな声が聞こえなかった訳でもないので小さく笑った。 _
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