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「!…また…あの夢か…」
飛び起きたのは津軽 隼世(つがる はやせ)。
時計屋『NeR(ネロ)』の店長をやっている。
隼世は右側が長い髪を掻いた。
「通りすがりの、ライダー…」
隼世は昔の記憶が無い。
気付けば店の中にいて、隼世を知る人間は全くいなかった。
隼世はお気に入りの服に着替えると外へ出た。
朝日が漸く出始めた時間だったので人はなく、隼世1人だった。
「あの夢は何だ?
俺は昔、何をしていた?」
「君は、仮面ライダーディセンドだ」
隼世の疑問に答えるように声が聞こえた。
隼世が後ろを振り向くと、そこにはコートを着た男がいた。
「仮面、ライダー…?」
「君は過ちを犯した。
そしてこの世界は君を拒絶し、君は居場所を失う」
「…どう言う意味だ」
「恨むのなら自分自身に恨め」
男はそう言うと、後ろに現れた銀のオーロラの中に消えた。
「…ディ、センド。
世界からの、拒絶…」
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