1. 時計屋

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「!…また…あの夢か…」 飛び起きたのは津軽 隼世(つがる はやせ)。 時計屋『NeR(ネロ)』の店長をやっている。 隼世は右側が長い髪を掻いた。 「通りすがりの、ライダー…」 隼世は昔の記憶が無い。 気付けば店の中にいて、隼世を知る人間は全くいなかった。 隼世はお気に入りの服に着替えると外へ出た。 朝日が漸く出始めた時間だったので人はなく、隼世1人だった。 「あの夢は何だ? 俺は昔、何をしていた?」 「君は、仮面ライダーディセンドだ」 隼世の疑問に答えるように声が聞こえた。 隼世が後ろを振り向くと、そこにはコートを着た男がいた。 「仮面、ライダー…?」 「君は過ちを犯した。 そしてこの世界は君を拒絶し、君は居場所を失う」 「…どう言う意味だ」 「恨むのなら自分自身に恨め」 男はそう言うと、後ろに現れた銀のオーロラの中に消えた。 「…ディ、センド。 世界からの、拒絶…」 _
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