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すべき事がない隼世は悩んだ。
時計が止まっただけだろうと思ったが、何とこの世界の時間までも止まっていたのだ。
世界から拒絶された今、自分は何をすれば良いのか。
拒絶された事により、自分に居場所が無くなったのか。
「はぁ…」
ため息をついた隼世の耳に何かが聴こえた。
店の奥、滅多に使わない物置部屋からだ。
隼世は音を確認するようにゆっくり歩きながら部屋に向かった。
… …
「何の音だ…?」
ギッ…
軋んだ扉を開けると、部屋の中心に天体機のような形をした物があった。
近付いて良く見れば、星のような球体は時計のようで中にマークがあった。
「このマーク…」
『俺が破壊してやる!!』
「ディ、ケイド…?」
カチッ
隼世が時計に触れようとした時、別の時計が動き出した。
「これは、白紙…?」
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