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うどん
おばあちゃんから聞いた話。おばあちゃんがまだ小学生で戦争時代だった頃、親戚にうどんが好きなおじさんがいたとの事。
そのおじさんは目が見えなくなっても、うどんが食べたいといっていました。しかし、食料難でうどんなどが食べられるはずがありません。
そこで、みんなは、薄いダシ汁にミミズを沈め、それを『うどん』だと偽ってそのおじさんに食べさせていたらしいのです。
おじさんはそれがミミズだとは分かるはずもなく、『おいしい、おいしい』と言って喜んでいたという。
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