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「佐原は……お前と仲が良かった……よな?」
そうだ。
しかしその佐原が俺のことを死ねばいいと思っていたんだろう?
「……! お前……聞いてたのか……」
登校時にな。
それと、机の中にカッターを仕込んでいたのは佐原か……?
「……そうかもしれん。 何やら佐原がお前に殺意らしきものを抱いているのは確かだと思う。」
そうか……。
やはり佐原が……。
「本当、どこかおかしかった。 何か怖くて俺らも話を合わせたんだが、俺はお前に死んで欲しいなんて思ってないからな!」
……そうか。
何だか頼もしいな。
でも、佐原はそう思っているのか。
「まぁそんなに奴を責めないでやってくれ。 といっても無理か……」
俺も責めたくはない。
それに、責める気持ちも無い……気力もな……。
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