第一話 氷翼の天使

2/7
前へ
/10ページ
次へ
数年前、世界は謎の巨大ロボ『ゴッドライディーン』によって破壊されようとしていた。 しかし十人の超者…『ライディーン』達によってそれは未然に防がれた。 当時小学三年生だった俺と五年生だった姉とでライディーン達の勝利を祈っていた。 両親はその一年前に警察から自爆テロに巻き込まれ、死んだと聞いていたが… 俺はそう思わない。 恐らく突如現れた生き残りの超魔(その数ヶ月前にライディーン達に倒された魔物達)に殺されたのだろう。 そして、世界が平和になって約九年…要は今現在何だが。 この春、高校を卒業した俺はアルバイトに徹しようかと街を歩いていた。 「そうは思ったが…何のバイトすっかなぁ~…」 適当に街を歩いて数十分で愚痴が出そうだった。 だが、路地の前を通り過ぎようとしたその時…… 「もし、そこのお兄さん」 「んぁ?」 やべっ…変な声出ちまった! しかし、その声に気にせずに話し掛けてくるフードを被ったローブの女性。 「この珍しい『氷の羽根』は如何ですか?」 氷の…羽根? 「翡翠にも見えるし…透き通ってるけど薄く寒冷色が見えるね」 「これはこれは…大体の方は無色透明と言うのですが…」 俺の発言に驚いたローブの女性は驚いた顔から口元を三日月に…妖しい微笑みへと変わる。 「おめでとうございます。この『氷の羽根』は貴方の物ですわ♪」 ・・・・・・・・・。 ・・・・・ハァ?(°Д°;)
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加