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数年前、世界は謎の巨大ロボ『ゴッドライディーン』によって破壊されようとしていた。
しかし十人の超者…『ライディーン』達によってそれは未然に防がれた。
当時小学三年生だった俺と五年生だった姉とでライディーン達の勝利を祈っていた。
両親はその一年前に警察から自爆テロに巻き込まれ、死んだと聞いていたが…
俺はそう思わない。
恐らく突如現れた生き残りの超魔(その数ヶ月前にライディーン達に倒された魔物達)に殺されたのだろう。
そして、世界が平和になって約九年…要は今現在何だが。
この春、高校を卒業した俺はアルバイトに徹しようかと街を歩いていた。
「そうは思ったが…何のバイトすっかなぁ~…」
適当に街を歩いて数十分で愚痴が出そうだった。
だが、路地の前を通り過ぎようとしたその時……
「もし、そこのお兄さん」
「んぁ?」
やべっ…変な声出ちまった!
しかし、その声に気にせずに話し掛けてくるフードを被ったローブの女性。
「この珍しい『氷の羽根』は如何ですか?」
氷の…羽根?
「翡翠にも見えるし…透き通ってるけど薄く寒冷色が見えるね」
「これはこれは…大体の方は無色透明と言うのですが…」
俺の発言に驚いたローブの女性は驚いた顔から口元を三日月に…妖しい微笑みへと変わる。
「おめでとうございます。この『氷の羽根』は貴方の物ですわ♪」
・・・・・・・・・。
・・・・・ハァ?(°Д°;)
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