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ふわり…と手渡された柔らかい女性の手から、仄かに冷たく柔らかい氷の羽根が現れる。
「……はっ!おい、アンタ…は……」
誰かと聞こう女性の方を向くと、目の前に居たはずの女性が忽然と消えていた。
夢だったのだろうか…?
いや、違う。
渡された氷の羽根は、確かにこの手にある。
謎が謎を呼ぶ…とは良く言ったものだと俺は思う。
悩んでいては始まらない。
取り敢えずは帰ろう。
pipipi♪
帰ろうとすると携帯にメールがくる。
[from:姉さん
無題
今◯◯デパートに居るんだけど、今日は外食にしない?
なーくんの卒業記念って事でさ!]
なーくん…姉さんが俺を呼ぶ愛称だ。
読者(?)には説明してなかったな。
俺は『雲雀 成』(ヒバリ ナル)
姉さんが名付け親で『将棋の歩の様に立派になって(成って)欲しいから』という意味合いらしい。
変な所で天然な姉さんらしいが…(汗
姉さんは『雲雀 朱鳥』(ヒバリ アスカ)。
意味合いは『赤く(朱く)羽ばたく不死鳥(鳥)の様に元気に育って欲しい』らしい。
これは母さんが名付け親らしい。
どうやら天然は母さん譲りらしい。
さて、◯◯デパートに着いたな。
…何処だか聴いてないし(汗
「捜すか…(苦笑」
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