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やっと咲いた戀の華
貴方が御覧の前に
散って仕舞いました。
貴方が気付かぬ内に
華は大きく育ち
身を侵してきます。
差し上げる術も持たぬ妾です。
枯れる日をただ待ち望み
貴方を見つめます。
こんなにも立派に咲いた戀の華
たった一輪のみで
散って仕舞いました。
独りで育てた戀の華
本当は散る術もわからない
育つ華を抑えこもうと
大きくなるのは止められぬ
どうしましょう
どうしたら
眠れぬ夜
抱えた重みに嗚咽する
気付かぬ貴方はただ嗤う
気付かぬ貴方は進んでく
妾は一人
満開の戀の華を抱き
散って参りましょう。
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