噴水は儚くも止まった

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2005年8月、さいたま市文化センター・大ホール。 「7番、県立日出高等学校、ゴールド金賞」 審査発表の声がホール内に響いた。 同時に客席の一角から歓声が上がった。 「続いて、西関東へ進む代表校7校を発表します。」 ホールは緊張に包まれた。 「3番、埼玉栄高等学校、5番、狭山ヶ丘高等学校、9番、秋草学園高等学校」 7番が飛ばされた… その後、県立伊奈学園総合高等学校や春日部共栄高等学校などの名前が呼ばれた。 そして最後まで日出高校の名前が呼ばれることはなかった。 この年、日出高校は西関東大会への出場をはたせず、いわば県大会落ちとなった。
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