第1章 編入

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ちなみに目立たないためとか言って、黒縁伊達眼鏡をかけている それが逆効果だと本人は気付いていない 「楓か。よろしくな」 「こちらこそよろしくお願いしますね」 隣に澪が来て嬉しいのか、上機嫌のようだ と、剛が話し始めた 「さて、1時限目は魔法学だが、折角だし黒夜との交流の時間にでも使ってくれ。俺は寝る」 そう言い残し、教卓に突っ伏して寝はじめた 「あんなのが先生で大丈夫なのか?」 「生徒には人気ですよ?」 「そう、なのか…」 楓と話しているところに、女子生徒たちがたがってきた 「黒夜くんて彼女いる?」 「何処から来たの?」 「寮は何号室?」 「遊びに行っていい?」 「アドレス交換しよ?」 囲まれては様々な質問が飛び交う が、臆した様子もなく丁寧に答えていく 「彼女は居ない。商業地区の南。寮はわからない。部屋が分かったらな。別にいいぞ」 その光景を面白そうに見ている楓 そこに3人の女子生徒がやってきた 「おはよ」 「やほー」 「……やふ…」 「おはようございます」 上から 柊 唯(ひいらぎ ゆい) 淡い翠に輝くウェーブかかった髪 瞳も翠色 茅原 桔梗(ちはら ききょう) 橙に近い茶色でポニーテールにしている 瞳も同じだ 木宮 桜(きのみや さくら) 腰辺りまである桃色の髪を首辺りでまとめてツインテール 瞳は少し淡い桃色 ついでに言うと、楓を含む4人は『春夏秋冬』と呼ばれていて、2学年で男子から人気がある そう呼ばれた由来は名前にある 春…桜 夏…桔梗 秋…楓 冬…唯(柊) という訳だ
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