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ちなみに目立たないためとか言って、黒縁伊達眼鏡をかけている
それが逆効果だと本人は気付いていない
「楓か。よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いしますね」
隣に澪が来て嬉しいのか、上機嫌のようだ
と、剛が話し始めた
「さて、1時限目は魔法学だが、折角だし黒夜との交流の時間にでも使ってくれ。俺は寝る」
そう言い残し、教卓に突っ伏して寝はじめた
「あんなのが先生で大丈夫なのか?」
「生徒には人気ですよ?」
「そう、なのか…」
楓と話しているところに、女子生徒たちがたがってきた
「黒夜くんて彼女いる?」
「何処から来たの?」
「寮は何号室?」
「遊びに行っていい?」
「アドレス交換しよ?」
囲まれては様々な質問が飛び交う
が、臆した様子もなく丁寧に答えていく
「彼女は居ない。商業地区の南。寮はわからない。部屋が分かったらな。別にいいぞ」
その光景を面白そうに見ている楓
そこに3人の女子生徒がやってきた
「おはよ」
「やほー」
「……やふ…」
「おはようございます」
上から
柊 唯(ひいらぎ ゆい)
淡い翠に輝くウェーブかかった髪
瞳も翠色
茅原 桔梗(ちはら ききょう)
橙に近い茶色でポニーテールにしている
瞳も同じだ
木宮 桜(きのみや さくら)
腰辺りまである桃色の髪を首辺りでまとめてツインテール
瞳は少し淡い桃色
ついでに言うと、楓を含む4人は『春夏秋冬』と呼ばれていて、2学年で男子から人気がある
そう呼ばれた由来は名前にある
春…桜
夏…桔梗
秋…楓
冬…唯(柊)
という訳だ
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