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ここはどこかもわからない森の中
非常に静かだが、どこかただならぬ雰囲気を醸し出している
「……」
そこに、1人の少年がいた
黒を基調とし、白で装飾が施されたローブを着て、顔が見えないようにフードを深く被っていた
背中には『Ⅰ』と書かれている
それは何を意味しているのだろうか
「…いたか」
誰に話すわけでもなく、そう呟いた少年は正面に視線を向けた
そこには十数匹
銀色の毛並みをした狼のような魔物が
「グルルルル」
ここらには餌が無いのか、魔物はよだれを垂らしながら少年を見ていた
「……闇よ 穿て『闇の刃』」
スッ
と右手を魔物の方へと向ける
その刹那、魔物たちは魔力を感知して、その場から離れようとした
が、既に遅かった
「ギャンッ」
その少年が放った魔法
魔物の下から出現した漆黒に包まれた1m程度の刃
それを喰らい魔物たちは軽く浮いた
「『闇血の十字架』」
それだけでは終わらず、立て続けに魔法を放つ
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