第1章 編入

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ここはどこかもわからない森の中 非常に静かだが、どこかただならぬ雰囲気を醸し出している 「……」 そこに、1人の少年がいた 黒を基調とし、白で装飾が施されたローブを着て、顔が見えないようにフードを深く被っていた 背中には『Ⅰ』と書かれている それは何を意味しているのだろうか 「…いたか」 誰に話すわけでもなく、そう呟いた少年は正面に視線を向けた そこには十数匹 銀色の毛並みをした狼のような魔物が 「グルルルル」 ここらには餌が無いのか、魔物はよだれを垂らしながら少年を見ていた 「……闇よ 穿て『闇の刃』」 スッ と右手を魔物の方へと向ける その刹那、魔物たちは魔力を感知して、その場から離れようとした が、既に遅かった 「ギャンッ」 その少年が放った魔法 魔物の下から出現した漆黒に包まれた1m程度の刃 それを喰らい魔物たちは軽く浮いた 「『闇血の十字架』」 それだけでは終わらず、立て続けに魔法を放つ
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