ドキっ1 決まった故郷へ帰る

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季節は春 早起きした桜木佑紀は、煌々と照り注ぐ朝日を浴びながら背伸びをしていた。 「ん~  まだ眠いや……」 この地は北海道という事もあり、春の暖かさはまだなくどちらかといえば肌寒い。 今は春休みなのでまだ寝ていていい時間帯なのだが、父さんも起きていると思い下に降りることにした。 「父さんおは……よぅ?」 桜木佑紀は目を疑った。 「どういう事……だ?」 ない! そう! ないんだ! 1階にあるはずの家具が全て無くなっていた。 いつもはここにいるはずの父さんと一緒に―― これは? 殺風景になったリビングの床にポツリと1本のビデオテープが置かれていた。
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