プロローグ

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『うっ、ひっく……』 まだ幼い女の子が一人、泣いていた。 その女の子の側には同じ歳くらいの男の子の姿が二人。 「泣かないで  。」 『ひっく……だ、だって…煉くんが……』 「……  …。」 女の子の言葉に男の子二人も顔を曇らせる。 『会えなくなるなんてやだよ…。』 それは三人共が思っていることだった。 生まれた時からずっと一緒で… これから先もずっと一緒だと そう思っていた。 なのに-- 「…じゃあさ、絶対にまた会えるように約束しよう?」 その言葉に女の子は今まで俯いていた顔を上げる。 『やく、そく…?』 「うん。僕と一葉と  の三人でまた会うための約束をしよう?」 『うん、する!三人で約束しよう!』 そう言ってやっと笑った女の子に男の子達も一緒に笑った。 そして-- 『「「ゆーびきーりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった!!」」』 三人でゆびきりをし、約束をした。 .
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