1人が本棚に入れています
本棚に追加
平成**年 2月
辰、あんたがいない
この街であたしはまだ
生きている
仲間達は辰の命日には
空に向かってバイクの音を
響かせた
辰、あんたは幸せだった?
辰の背中をまだ夢で追って
あたしはひとりの夜を過ごす
その日見る夢は限って
辰が泣いたあの日だった
夢に出た辰に決まって
辰、あたしはまだ
生きてていいのかな
そう呟くと
辰は笑っていた
1997年 2月 9日
辰、あたしと仲間は
辰の骨を単車で走りながらまいた
あんたが大好きだった
仲間と単車と一緒にいれるように
辰、もう一人じゃないよ
最初のコメントを投稿しよう!