桶狭間の役立たず

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信長「いざ義元の首を… 突撃ぃ!」 藤吉郎「突撃ぃ!おりゃぁぁ!」 丘の上から織田軍が怒涛の如く 今川本陣に傾れ込む。 俺も流れに流されて何となく… 何となく突撃しちゃってる。 周りは殴り、蹴り、刺し、斬り もぅ無茶苦茶だ。 (とりあえず斬る…… とか無理だ。 斬った事ねー。) 藤吉郎はといえばズバズバ いっちゃってる。 藤吉郎「おりゃりゃりゃぁぁ! ヒーハァァァァー!うひょー!」 (ヒーハー言っちゃってるよ。) 〈ドテッ!!!〉 「うぉぉぉぉ!覚悟ぉぉ!!」 (ちょぃ待ち待ち!! あれっ?やばくねぇぇぇ?!) 敵兵がここぞとばかりに 向かってきた。 〈バスッ!!!〉 藤吉郎「貸し1でござるなぁ。」 (お猿様ぁぁぁぁぁぁ!!) さっきのでちょぃちびってる俺は 勝ち戦にも関わらず 藤吉郎の側をくっついて 離れない。 いや、離れたくない。 またまだ死にたくないからね。 2、30分は経ったかな。 「敵総大将今川義元公 討ち取ったりぃぃぃ!」 俺の初陣は歴史を 知っちゃってるにも関わらず 役に立つどころか 足を引っ張って終わった。 (まぁ俺がいなくても 織田はデカクなるしね。)
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